ロハス

省エネ住宅ZEHについて、まずは知っておきたい3つのこと

ZEH

オオサワ創研の「住まいのコラム」をご覧いただき、ありがとうございます。
本日も、みなさまが知って得する住まいの情報をお届けいたします。

さて今回のテーマは「ZEH」について。

 

 

前回の記事「太陽光発電」について、多くのアクセスをいただきました。これまでも省エネ住宅オール電気電力自由化についてコラムでご紹介してきたのですが、いずれも非常に多くの反響をいただき、本当にみなさまのエコと省エネに対する意識が高くなっていることをひしひしと感じています。

そのなかでも本日のテーマである、ZEHは「2016年省エネ住宅の代表格」と言えるでしょう。

 

 

そこで本日のコラムは

「1.ZEHとは何かを知る」
「2.ZEH補助金について知る」
「3.ZEHをお願いしたい場合は」

でお送りしたいと思います。

 

1.ZEHとは何かを知る

このZEH、読み方を「ゼッチ」と読みます。
ZEHとは「Net Zero Energy House」の略で、ほぼエネルギーがゼロの住宅という意味なのです。最初の「Net」は[正味]とか[ほぼ]という意味で、残念ながら発音しにくいから略されてしまったようですね。「ゼッチ」という呼び方以外にも「ゼロエネルギーハウス」や「ゼロエネハウス」などとも呼ばれています。

このZEHは、エネルギーを全く使わない家という訳ではなく、エネルギーは使うけれどもエネルギーを使う量を減らすように省エネ設計でデザインされ、その上自らエネルギーを生み出す(創エネする)ため、プラスマイナスを正味ゼロにする住まいなんだよ!ということなのです。

ZEHなりたち

 

下の図を確認すると、省エネのために技術が取り入れられていることがわかります。

図の下の方にある、「パッシブ」と「アクティブ」という言葉ですが、これも最近の住宅で流行りの考え方です。
パッシブデザインというのは、機械的な手法にあまり頼らず、建築工夫によって自然本来のエネルギーをうまく活用することで、建物の温熱環境を整えようとする手法。アクティブは、その逆で機械的な手法で建物の温熱環境を整える手法ですね。

このパッシブデザインは日本の建築に古くから取り込まれていた手法であり、その考え方を更に昇華させることでその建物自体に住みやすさを与えながら、アクティブ側とうまく共存させることで、効率的で高性能な省エネ住宅を実現させているのです。

実際私もZEHのおうちに行ったときに、その快適さに非常に驚いたことを覚えています。やはり何年、いや何十年住まう家ですから、快適さにかえられるものはないでしょう。

ZEHのしくみ

出所:平成26年度補正 住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業費補助金(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)

 

そして日本政府は、ZEHを推進するSII(一般社団法人環境共生イニシアチブ)と共同し、「2020年までにネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを標準的な住宅にする」という目標を掲げています。さらに「2030年には新築住宅のすべてをこのネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの導入実現を目指す」とする政策目標も設定されています。

非常に大きく注目されているZEHですが、その盛り上がりは他の補助金より桁違いに大きい額からも影響があるようです。

 

2.ZEH補助金について知る

そのZEHの補助金は最大でなんと150万円!

通常補助金は数万円~良くて10万円程度がほとんどなので、そりゃこんなに話題にもなりますよね。国の並々ならぬ力の入れようがわかります。

 

ゼロエネ住宅補助金について
住宅 一律125万円(寒冷地仕様は、Nearly ZEH住宅も一律125万円)
蓄電池

5万円/1kw(上限は補助金対象経費の3分の1または50万円のいずれか低い方の金額)

 

上記表にある「Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)」とは、狭い都心狭小地などでは土地の面積や延床面積、日照時間や屋根面積が限られているため、あまり太陽光発電を搭載できないケースにも配慮したものです。太陽光発電のサイズがどうしても少ないなら、概ねゼロでなくても大丈夫ですよというものです。

 

またZEH補助金はSIIが認定するZEH仕様でないと補助金が出ません。対象として下記の条件を満たすことが必要です。

 

対象住宅
  • 申請する者が日常的に居住する住宅であること
  • 店舗などの付いていない普通の住宅であること
  • 既築住宅の場合は申請時に自己所有となっていること
  • 既築住宅の場合はZEHに変更予定があること
  • 新築建売住宅は申請者が建売住宅の購入者であること

 

補助金の対象条件
  • 申請する住宅の年間における一次エネルギー消費量が実質0であること
    (エネルギー計算は省エネ法の平成25年基準か事業主基準で算出)
  • 申請する住宅の年間における一次エネルギー消費量が基準一次エネルギーよりも20%削減されていること
  • 一定以上の断熱効果を満たしていること
  • 再生可能エネルギーシステムを導入すること
  • 定期的に自宅のエネルギー使用状況を報告することが可能なこと
  • 条件に合うエネルギー計測装置を導入すること
  • 中古住宅の場合は公募要領の記載事項を全て導入していること
  • 導入設備が所定の条件を満たしていること
  • 一住戸につき一度のみの申請であること
  • 一度も登記されていない住居であること
  • 本事業の取りかかるのは交付日決定日以降であること
  • 新築住宅の場合は事業完了日までに引き渡しが終わっていること など

 

ZEH補助金対象設備設置の条件
【要設置】
  • HEMS
  • 高断熱外皮
  • 太陽光発電システム

 

【任意設置】
  • 空調設備
  • 給湯設備
  • 照明設備
  • 換気設備
  • エネファーム

 

ZEH補助金は新築住宅だけではなく既築住宅も対象となりますので、リフォームを考えている省エネ大好きなあなたにもうれしい補助金なのです。毎年度補助金に対する予算が割り振られ、その適用条件も今後変わる可能性もありますので、その時々で確認しましょう。ちなみに、8月24日の臨時閣議で平成28年度の第2次補正予算案が決定されたため、今年度はZEH補助金が継続して行われることになりそうです!やった!

またエネファームやリチウムイオン蓄電池などの補助事業を、地方自治体で行っている場合はZEH補助金と併せて申請できる場合がありますので、お住いの各自治体に確認をしてみることをお勧めいたします。

 

3.ZEHをお願いしたい場合は

ここまで読んで「ZEHを導入したい!」と思った私は一体どうすればいいのでしょうか。

実はZEHを建てられるのは、ZEHビルダーの認定を受けた業者にだけ設計、建築または販売を行うことを許されています。さらに細かく言えば、ZEHレベルの省エネ住宅を建てたとしても、ZEHビルダー以外が手掛けた建物であれば、補助金の申請ができないので注意が必要でしょう。

そのためZEHビルダー認定業者にZEHにしたいと相談していただくことから始めていただければと思います。

またお気に入りのハウスメーカーがある場合は、まずはじめに「SIIが認定するZEH仕様で建てた実績はありますか?」と確認したほうが良いでしょう。なお、お住まいの地域でZEHビルダーとして登録されている業者を調べたいときは、こちらのSiiサイト「ZEHビルダー一覧」ページにて確認ができます。

 

まとめ

いかがでしょうか。
ZEHのことについて理解いただけたでしょうか。

ZEHが普及することで省エネ住宅が過ごしやすいけど高いというイメージを脱して、建てるときのあたりまえの家となることを切に願っています。

ZEHは補助金額が桁違いであることから話題になりやすいのですが、エネルギー消費を抑えながら冬暖かくて夏涼しい家で過ごしてみると、快適な環境で生活することがどれだけ素晴らしいことなのかが理解できるでしょう。なによりゼロエネハウスに過ごすということは、省エネを通じて地球環境をわたしたちひとりひとりが守っていくということにも大きく貢献することにもつながります。

これから当たり前に、そしてさらに高性能・快適になっていく省エネ住宅に注目していきましょう!