投稿日:2015.10.27 |
「オールアース住宅」とはなんですか?:その2
オオサワ創研の「住まいのコラム」をご覧いただき、ありがとうございます。
本日も、みなさまが知って得する住まいの情報をお届けいたします。
さて、前回から引き続き今回のテーマは「オールアース住宅」とはです。
オールアース住宅とは、身の回りに数限りなくある家電製品や鉄塔や携帯や無線LANなどの無線から発生する電磁波を、コンセントについているアースのように家全体で逃がす工法を施している住宅、ということを前回のコラムでお伝えしました。
▼「『オールアース住宅』とはなんですか?:その1」
┗ https://www.sooken.com/blog/all-earth/
意外・・・というかやはりというか、みなさまより大きな反響がありました。
やっぱりなんとなく疲れているなと思っている方、たくさんいらっしゃるようですね。
こんな便利な世の中になったからこそ、今一度考えてほしいのです。
さて、今回は
「オールアース住宅とは?」
「なぜ家から電磁波が出るの?」
「オールアース住宅ってどれくらいの費用でできるものなの?」
などお伝えしたいなと思っています。
オールアース住宅とは?
「アース」とは電気の逃げ道を作ってあげることを、アース(接地)ということは前述のとおり。
そのアースを家全体に施した住宅が「オールアース住宅」であり、現在大変注目されている新しい施工技術です。
導電性シートを貼った家全体から、その建物から発生する電磁波や電場を地面に逃がしてあげることにより、建物自体が発生する電磁波をカットしてくれるのです。
なぜ家から電磁波が出るの?
パソコンや携帯電話から電磁波が出ていることは、みなさまもうご存知でしょう。
しかし、電磁波の発生源はさらに身近で見えないところにもあります。
それは家の建材の裏に見えないように這っている屋内配線から、知らないうちに、そして絶え間なく出ているのです。
30年ほど前の日本の住宅にはさほど家電などなく、コンセントの数や屋内配線はあまり必要はありませんでした。
ですが、現在家の中を見わたしてみると、
「廊下や玄関もお洒落なダウンライトにして、ダイニングやリビングも主照明の他にダウンライトをつけて落ち着いた雰囲気も演出したい」
「ここにも照明があった方が便利だな。スイッチも2、3箇所欲しいな」
「たくさんの家電製品用にコンセントもあちこちにあった方が便利だし」
「空気清浄機、エアコン、テレビ、パソコンは一部屋1台必要だよなあ」
などなどたくさんのコンセントや屋内配線が必要となりました。
一般家庭の電気使用量は、わずか40年で5倍以上になりました。
間接照明の流行も手伝い、分電盤の回路数も格段に多くなっているのです。
ブレーカーのスイッチの数もたくさんあるのを、みなさまも目にしたことがあるでしょう。
ひと昔前まで2階建ての住居で屋内配線は150mほどしか使われていませんでしたが、今はなんと約7倍の1km前後の長さのコードが使われていることがほとんどです。
室内はまるでコイルの中にいるよう。
これからの将来さらに機能的で便利になるはずですので、照明やコンセントに供給される屋内配線ももっと増えてくることでしょう。
そしてこの日々絶え間なく出ている電磁波が、布団を敷く床のすぐ下、ベッドや勉強机を配置する壁のすぐ内側など、ありとあらゆる壁や床の内側には配線が入り、ブレーカーを落とさない限り発生しているのです。
特にメーターボックスが配置されている場所や配線が重なった場所からは、さらに強い電磁波が発生しています。
またパソコンなども最も強い電磁波を発生している家電のひとつですが、さらに身体にかなり近い場所で使うことも多いので、使用の際はアースをすることをおすすめします。
オールアース住宅ってどれくらいの費用でできるものなの?
さて、オールアースの重要性についておなか一杯になるほど理解できたかとは思いますが、実際オールアース住宅にするための費用について。
これが一番知りたいところだと思います。
おおまかにいうと、だいたい建築費の1.5%~3%くらいが相場と言われています。
30万~70万円くらいでしょうか。
もちろん、どれくらいの規模で施工するかなどの諸条件によって実際の費用は変わってきますが、ご自分や小さいお子様などご家族の一生のためと考えれば、その価値やコストパフォーマンスは計り知れないものとなるでしょう。
気になることがあれば、ぜひお気軽に一度ご相談ください。
アースの重要性
これまでご紹介したように、現代ではたくさんの便利なものに囲まれて私たちは暮らしています。
電磁波が身近にあふれているため、電磁波を完全にシャットアウトすることは現実的では不可能といってもいいでしょう。
確かに怖いなあと思う電磁波ですが、現在も日々研究が進められており、身体への影響の重大さははっきりとはわかっていないことも事実。
ですが、少なくとも「アースの認識と重要性」は各省庁やメーカーが問題意識を持ち始めており、その重要度が高まっていることは疑いの余地はないでしょう。
アース付きのコンセントは必ずアースを刺すなどの重要性は少なからず理解しながら、かといって不必要に過剰的にびくびくすることのないよう、改めて「アースの必要性と重要性」について理解し、健康的な生活をしていきたいものですね。
オールアース住宅についてもっと知りたくなった方は、こちらのページも参照ください。