住まいに関わること

住宅用火災警報器は10年経ったら取り替えるべきって知ってますか?

住宅用火災警報器

オオサワ創研の「住まいのコラム」をご覧いただき、ありがとうございます。
本日も、みなさまが知って得する住まいの情報をお届けいたします。

さて今回のテーマは「住宅用火災警報器」について。

 

 

火災が起きたときの逃げ遅れを防ぐため、2006年6月に改正消防法により住宅用火災警報器設置義務化がされてから、はや10年以上が経過しました。新築住宅は同時期に義務化されたのですが、既存住宅はそれぞれの市町村条例によってその適用期限が定められました。ただ遅い地域でも2011年5月までには設置することが義務化されたため、2017年の現在では多くのおうちで住宅用火災警報器を設置してから10年が経過しているということなのです。

そして住宅用火災警報器は10年経ったら電池切れや電子部品の寿命により、電池交換や本体の取り替えをするべきなのですが、みなさまのおうちは取り替えされていますか?住宅用火災警報器が寿命を迎えてしまった場合、火災を感知しなくなる可能性があるため、とても危険なのです。みなさまのおうちは大丈夫でしょうか。

 

 

 

そこで本日のコラムは

「いますぐチェック!あなたのおうちにある住宅用火災警報器は動いてる?」
「住宅用火災警報器って、どこに設置すればいいの?」
「住宅用火災警報器の設置率は100%?」

でお送りしたいと思います。

 

■ いますぐチェック!あなたのおうちにある住宅用火災警報器は動いてる?

住宅用火災警報器

これを読んで「住宅用火災警報器は、10年経ったら取り替えしなくちゃいけないなんて知らなかった!」なんて思ったあなた!今すぐ確認をしましょう。

確認方法はとてもかんたんです!
住宅用火災警報器についている点検ボタンを押すか、点検ひもを引っ張ると、正常運転していることをお知らせするメッセージや火災警報音などの反応があります。もし、点検ボタンを押したり、点検ひもを引っ張ったりしてもなにも反応がない場合は、電池切れになっていたり機器本体が故障している可能性があります。

もし何も反応がなかったなら、まず住宅用火災警報器の取扱説明書を確認し、問題があれば電池交換もしくは本体をすぐに取り替えましょう。

 

そして個人的におススメしているのは、季節ごとなど定期的に家族で確認・点検すること。

正常に動いているかどうか確認ができるだけではなく、万が一のときに変にパニックになる危険性が減るというメリットがあります。もともと警告音は人を驚かせることを目的に作られているため、緊急時にいきなり警告音を聞くとビックリしてパニックになってしまい、うまく避難できない可能性があります。高いところにある火災警報器を確認するため、椅子や脚立にのぼるので安全のためにも、という意味でもみんなで確認することをお勧めします。

 

火災報知器と火災警報器の違いってなに?

ちなみに、みなさまが耳なじみのある火災報知器とは「自動火災報知設備」のことを指し、受信盤本体から部屋の天井などに配線された感知器のどれが火災を感知しても、建物全体に警報音などでお知らせするものです。よくビルなどで見るものですね。

それに対して「住宅用火災警報器」は、ひとつひとつの警報機が火災を感知したとき、感知した警報器だけが警報音を出すものです。ただ高性能な「連動型」という種類には、別室の警報機からも連動して警告音などが出るので最近とても人気です。

 

■ 住宅用火災警報器って、どこに設置すればいいの?

住宅用火災警報器を設置する部屋は、全国共通で義務化が定められている部屋と、各市町村の火災予防条例で義務化が定められた部屋があります。各市町村の火災予防条例に関しては、各市町村の所轄消防署などで詳しく確認しましょう。

 

全国共通で設置が必要な箇所
  • すべての寝室
  • 寝室がある階の階段(避難階を除く)

※浴室、トイレ、洗面所、納戸などは義務化の対象外
※寝室が3階にある場合は、1階の階段に設置(すでに2階の階段にあればなくてもOK)
※寝室が1階にあり、3階に居室がある場合は、3階の階段に設置(すでに2階の階段にあればなくてもOK)
※1つの階に7㎡以上の居室が5部屋以上ある場合は、その階の廊下か階段に設置

 

市町村条例により設置が定められた箇所
  • 台所
  • その他各市町村条例によって設置義務のある居室
    ※各市町村の火災予防条例に関しては、各市町村によって様々であるため、詳しくは所轄消防署などで確認しましょう

 

住宅用火災報知器には、煙式と熱式とあるけどどちらを選べばいいの?

住宅用火災警報器

ちなみに、住宅用火災報知器には火災で発生する煙を感知して知らせる煙式(光電式)と、火災の熱を感知して知らせる熱式(定温式)の2種類があります。

このどちらを選べばいいのか悩む方も多いと思いますが、消防法では原則として煙式の設置を定めています。

理由としては、火災時に熱よりも煙の方が先に発生するので、煙式警報器の方が早く火災に気づくということなのです。

放火や自殺者などを除いた住宅火災による死者のうち、最も多い発火原因が「たばこの不始末」です。火災で多いたばこの不始末などが原因で起こるくんしょう火災の場合は、まず煙が出てから炎が立ち上がるため、その初期段階から発生する煙を検知することで早く気づくことができ、被害の拡大を熱式より早く防ぐことができます。

ではなぜ熱式警報器があるのかというと、調理の煙や湯気などにより煙式警報器では誤って警報を出すことがあります。そのため、各市町村条例で設置が認められている場合に限り熱式警報器を選ぶこともできる、ということなのです。ただ、てんぷら油などの火災の場合でも、煙の検知の方が火災の早期発見に繋がるので、台所にも煙式が設置されることが多いです。

 

■ 住宅用火災警報器の設置率は100%?

さて前述のように住宅用火災報知器設置が義務化されてから10年以上が経過しているので、すべてのおうちに住宅用火災報知器が設置されているんだろうな、となんとなく思っていましたが、実はそうでもないようです!なんと!びっくり!

総務省が2016年8月31日に発表した設置率などに関する調査結果によると、全国での設置率は81.2%で、条例に適合しているのはわずか66.5%とのことなのです。

設置が義務ではあるけれど、罰則規定がないので「うちは取り付けなくてもいいや」と思ったりするのでしょうか・・・。火事が起きてしまった時に設置していなかったら、そしてもし条例に適合していないがために気づくのが遅れてしまったら・・・と想像するととても怖いなと思います。何かあったあとでは遅いので、これを読んでいただいているみなさまは、今すぐおうちの住宅用火災報知器が問題ないか、まず確認をしましょう。

おとなりさんちは大丈夫なのかしら・・・。心配になってきますね。
この総務省の調査結果資料には、県別や地域別のデータも載っているので、みなさまの地域はどうなのかひとつの目安として確認してみては?

● 住宅用火災警報器の設置率等の調査結果(平成28年6月1日時点):消防庁 (PDF)

 

■ まとめ

いかがでしょうか。
今回は住宅用火災警報器の義務化開始から10年が経っている今、取り替えにまつわる様々なお話についてお伝えしました。

先立って1970年代後半に義務付けられたアメリカでは、死者数が半減しています。

みなさまも家族の命を守るための万が一の備えとして、万全の体制を整えておきましょう。