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シックハウス症候群や化学物質過敏症の対処方法を考える

シックハウス症候群

オオサワ創研の「住まいのコラム」をご覧いただき、ありがとうございます。
本日も、みなさまが知って得する住まいの情報をお届けいたします。

さて今回のテーマは前回に引き続き「シックハウス症候群」について。

 

前回のシックハウス症候群の概要とその原因についてお伝えしましたが、
今回は

・シックハウス症候群の治療方法について
・シックハウス症候群の対処方法とは

をおおくりたいと思います。

 

シックハウス症候群の治療方法について

前回でもお伝えしたように、まず前提としてシックハウス症候群は複合的な要因が複雑に絡み合うため、住環境や建材だけを注視しても問題の真の解決を見つけられません。

現代社会では、室内の空気だけではなく、食品や日常生活用品、ストレスなどの心理的影響、大気汚染や水質汚染など様々なものが健康に悪影響を与えています。

「シックハウス」として住環境のみに目を向けるのではなく、「シックライフ」という言葉が生まれているほど、生活全体のどの部分に問題があるのか、大きな視点で現状をとらえることが必要です。そのため、まずはシックハウス症候群や化学物質過敏症について多くの情報を持つことが治療を早める一番の方法となるでしょう。それから、
・一般の病院で現在の症状が化学物質以外の病気でないか検査する
・シックハウス専門の外来がある病院で主に自律神経の活動を調べる特殊な診察を受ける
・可能であればセカンドオピニオンをできる限り多く受ける
ことをお勧めします。

ただ、シックハウス症候群や化学物質過敏症は執筆時点では特効薬はなく、専門病院でも残念ながら治りません。そのため専門病院では、
・原因を知る
・症状レベルを知る
・専門医のアドバイスを受けることができる
ことを目的として受診すると良いでしょう。

また病院や医師によって治療方針は大きく異なり、かつ原因が特定されてもその治療方針があまり変わらないこともあるため専門病院でも原因の特定までは行わないケースも多くあります。

そして、治療を進めていくことで念頭に置かなければならないことは、シックハウス症候群や化学物質過敏症の症状に多くあてはまるとはいえ、症状の原因が化学物質以外に原因がある可能性はないかということです。その場合に化学物質過敏症の治療のみをしてしまうと、本来の原因を見過ごしてしまい、手遅れとなってしまう可能性もあるため、化学物質以外に原因が少しでも考えられる場合は、シックハウス症候群や化学物質過敏症治療の前にそちらの検査をすることが賢明でしょう。

この病気の治療が長期化しやすい要因の一つとしては、様々な治療方法が症状を緩和するものであり、原因を排除しない限り完全になくならないことです。病院はひとつの手段として考え、専門的なアドバイスをもらいながら最終的には自分自身で生活環境を見直していくことが最大の治療であり、「対処方法」なのです。

 

シックハウス症候群の対処方法とは

では、それらの病気にならないための「対処方法」とはどのようなことが効果的なのでしょうか。

・建材や塗料、接着剤は化学物質を含まないものを可能な限り選ぶ
・家財道具も、高温多湿な日本の風土に合う建材を使用しているものを可能な限り選ぶ
・空気の通りを良くするため、できる限り換気をする
・定期的な掃除を心がける
・カビやダニが発生しやすい台所や浴室、トイレなどの水まわりの換気を十分に行う
・普段使うものを見直す
・殺虫剤や防虫剤、芳香剤や消臭剤の使用は必要最小限にとどめ、使用した後は十分に換気をする
・規則正しい生活を心がけ、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ身体に抵抗力をつける

上記で上げた通り、まず化学物質について情報不足かつ過敏になりすぎないよう十分な情報を身に着けること。そのうえで身体の免疫力を高めるため、健康的な生活を心がけ、きれいな家を保つ努力が非常に大切であることがわかるでしょう。

マイホームの建築コストを抑えるため日本の高温多湿な環境に合わない安い輸入木材と防虫剤を使い、病気になってしまっては元も子もありません。多少費用は掛かっても、ヒノキや杉といった昔ながらの建材や材以来工法による建築で予防し、大事な家族やペットと安全な生活を過ごしていきたいものです。

ビタミンCを主とした各種ビタミンやミネラルを意識的に摂る、交感神経を刺激する食品を避ける、観葉植物を部屋に置く、ミネラルウォーターや浄水器を使用した水をこまめに摂取することも効果的だと言われています。

また空気清浄機やエアコンの中には「ホルムアルデヒド」や「VOC」といった化学物質を除去する効果がある製品も販売されているので、建物自体を変えることができない方はこれらもひとつの選択肢としても良いかもしれません。

 

シックハウス症候群や化学物質過敏症についてまとめ

これまで複合的な原因とその対処方法についてお伝えしてきましたが、重要点は下記があげられます。

十分な情報を得る
建材や使用している製品の化学物質について配慮する
身体の免疫力を高める生活習慣を心がける
少しでも不安を感じたら、早めに専門医に受診する

シックハウス症候群や化学物質過敏症は、コストや日々の生活を軽視したあまりに結果として被ってしまうある種の「生活習慣病のひとつ」ともいえるでしょう。私たちのこの記事が「何を家の中に入れるのか」、「何を身体の中に入れるのか」を十分配慮するきっかけになり、皆様の健康的な未来と後悔しないマイホーム探しの一助となればと、私たちは強く願っています。