リフォーム・リノベーション

リフォームするなら知っておきたい「スケルトンリフォーム」とは?

スケルトンリフォーム

オオサワ創研の「住まいのコラム」をご覧いただき、ありがとうございます。
本日も、みなさまが知って得する住まいの情報をお届けいたします。

さて今回のテーマは「スケルトンリフォーム」について。

 

 

 

「スケルトンリフォーム」??

スケルトンとリフォーム、ひとつひとつの言葉は聞きなれたものではありますが、ふたつ組み合わせるととたんにわかりにくい言葉となります。かく言うわたしも最初聞いたときは、頭の中がハテナだらけになりました。

そんなわかるようでわからないスケルトンリフォームという言葉を、本日はみなさまにご紹介したいと思います。

 

本日のコラムは

「スケルトンリフォームとはなあに?」
「スケルトン・インフィルという考え方」
「スケルトンリフォームのメリットとデメリットとは?」
「スケルトンリフォームをおススメするケースとは?」

でお送りしたいと思います。

 

 

スケルトンリフォームとはなあに?

スケルトンリフォーム【 skelton rennovation / renovation / remodeling 】という、わかるようでわかりにくい言葉。

まずは、ひとつひとつの単語を改めて理解していきましょう。

 

スケルトン【skelton】

・骸骨(がいこつ)
・建物や船などの骨組み。躯体(くたい)。
・内部の構造が透けて見えること。

 

リフォーム【renovation / remodeling】

・手を加え改良すること
・作り直すこと。
・衣服の仕立て直しや、建物の改装など

 

ひとつひとつ言葉を理解すると見えてきましたね。

そう、スケルトンリフォームというのは設備の入れ替えや部分的なリフォームではなく、建物をいったんスケルトン(柱・梁・壁などを構成する骨組み)の状態にして、内装や設備を丸ごとフルリフォームする施工方法のことを言います。

類義語や同意語として遣われているのは、「全面リフォーム」や「リノベーション」などでしょう。

ちなみにこのコラムを読んでいる方のほとんどはご存知かもしれませんが、「リフォーム」とは和製英語であり、英語では家の改装や改造を「renovation(リノベーション)」や「remodeling(リモデリング)」という言葉が一番当てはまる言葉です。英語の「reform」は社会的制度・事態などを改正する、改革する、改善するという意味になるためまったく違うニュアンスとなってしまいますね。

日本語のニュアンスでも以前のコラムでご紹介したとおり、リノベーションは一般的なリフォームと比べ、内容や規模、考えが大きく異なるため、スケルトンリフォームはリフォームという言葉が入ってはいますが、本来はリノベーションという言葉を使う方が近しいでしょう。

 

「スケルトン・インフィル」という考え方

また最近では、「スケルトン・インフィル」という方式が日本でも注目されています。壁や床の仕上げやキッチンなどの内装設備の耐用年数が約30年、構造躯体が約60年とされているため、これまで日本で一般的とされてきた骨組みと内装設備を合わせて建築する方法では、年数が古くなってリフォームすると水まわりの移動ができないなど、リフォームに制限が発生してきました。そのためこれまで日本では建て替えが一般的におこなわれてきたのですが、海外のように耐用年数の違いを考慮し、スケルトン(柱・梁・壁などを構成する骨組み)とインフィル(内装・設備・配管など)を別々に考えることで、将来の間取り変更や設備を一新する際に自由度が高まるので、長く住み続けることができる「耐久性」と、家族構成やライフスタイル、そして時代や好みの変化に対応できる「可変性」を実現させることができるのです。

マンションに多く採用されることが多かったのですが、最近では少しずつ一戸建てにもみられるようになってきました。そのため、スケルトンリフォームという施工方法は昔からあったのですが、施工事例も増えてきたことから、今注目のリフォーム方法となってきたのです。

 

スケルトンリフォームのメリットとデメリットとは?

さて、スケルトンリフォームのことはよくわかったところで、そのメリットとデメリットについて学んでみましょう。

 

スケルトンリフォームのメリット

・間取り全体を変更することができる
・水まわりの配置が変えやすいため、使いやすいように敷設できる
・家の「現状」を知ることができ、躯体状態が確認できる
・目視で腐食やひび割れを確認できるため、それに基づいて補強し耐久性を延ばし、古い住まいも長く暮らせる
・「現状」を知ったうえで、結露やカビの対策、配管や配線の取り替え、断熱性の向上を行える
・床をすべてはがすので、フルフラットのバリアフリーにすることがたやすい
・遮音性の向上
・ひと昔前では必要のなかったLAN配線や、テレビ配線などを全室に敷設できる
・数回に分けて部分的なリフォームよりは、長期的に見ると低コストとなる場合が多い

 

スケルトンリフォームのデメリット

・リフォームに比べて大掛かりな工事となるため、割高になってしまう傾向
・マンションで行う際は、共有部分や玄関など施工不可能なことがある
・施工時間が長期化する
・工事が大規模になるため、場合によっては新築と同じくらいプランニングに時間をかける必要がある

 

スケルトンリフォームをおススメするケースとは?

スケルトンリフォームのメリットとデメリットを踏まえたうえで、スケルトンリフォームをおススメする住まいとはどのようなケースなのでしょうか。

それはなんといっても「現状を知ることができること」。

そして「通常見えない部分をしっかりと目視確認し、それに対して的確な対応ができること」でしょう。

ただ外側だけをキレイにするだけではなく、家の内部からすべて丁寧に手を入れることで、築30年、40年以上の古い住宅も寿命を延ばすことができるため、おうちの再生をすることができるのです。

そのため安い中古物件を購入し、スケルトンリフォームをすることで賢く住宅再生をし、かつ新築のような最新の設備や間取りを手に入れられる方もいらっしゃいます。

 

ただ気をつけるべきなのが「料金」と「業者選び」。

スケルトンリフォームは手掛ける面積も広く、導入する設備機器がたくさんあるため、見積書の内容が非常に複雑です。そして打ち合わせ~契約までを含め、完成希望の約半年前ほどから選ぶのが好ましいと言われるほど長期化することが多いので、大きな予算と周到なプランニングが必要となります。わからないことは納得いくまで相談することが非常に重要となるので、信頼できるリフォーム会社を選び、信頼できる担当者であるのかどうか慎重に見極めましょう。

最近では単位面積あたりの単価が決まっている定額制リフォームを実施している施工会社が増えています。定額制リフォームでは、基本となる標準的な使用であれば1㎡あたり10万円前後の単価が一般的です。また追加費用を払うことで、IHクッキングヒーターにしたり、壁面収納設置、または珪藻土の壁材などの自然素材を使用するといったオプションを加えていくことも可能です。

 

まとめ

なぜ今スケルトンリフォームが注目されているのでしょうか。

人々のライフスタイルや価値観はひと昔と比べ驚くほどのスピードで進化する時代となりました。人々の変化に従来の施工方法では住まいがついていけず、何かしらの違和感を感じやすくなっていることが考えられます。

子どもの独立や歳を重ねた親との同居開始、子供夫婦との同居を考える節目に立ったとき、スケルトンリフォームなら、家族構成やライフスタイルによりがっちりと合わせた住まいにすることができるでしょう。

変化が多い時代に私たちは暮らしているので、その時代に沿った住まいにできるよう、一戸建て・マンションともに、リノベーションの自由度が広がるスケルトン・インフィル方式を採用するため、予算をかけてスケルトンリフォームをすることも、これからの賢い選択肢のひとつなのかもしれませんね。